2010年12月20日月曜日

エコと学園祭を考えるワークショップ


12月18日(土)13:00~ 青山学院大(青山キャンパス)1号館120教室

【参加キャンパス】
青山学院大、工学院大学、国際基督教大学、聖心女子大学、東京大学、東京外語大学、東京女子大学、東洋大学、都立産業高専、中央大学、一橋大学、早稲田大学高等学院、早稲田大学 など
(13(15)キャンパス、40人)

【参加社会人ご勤務先】
6社から6人参加されました。(企業名などはMLをご覧ください)

【第1部:ワールドカフェ】
「学園祭自慢」「学園祭の悩み」「理想の学園祭」
http://picasaweb.google.com/ecofesta/12182010#

※発言抜粋
(「他にもこんな話をしました!」ってのがあればMLにぜひ投げてください!)

●来場者に分別や容器の洗浄をお願いしていることについて。
来場者に容器の洗浄や粉砕をお願いしているが、それが来場者に「「リユース」や「リサイクル」に貢献している」、「CO2削減に貢献している」という実感を持ってもらえるような工夫が必要(実行委員や学校のゴミ処理負担を減らす…っというだけでなく)。学園祭が啓蒙の場となり、家庭でもエコに気を使ってもらえれば最高。

●ゴミ箱について。
一橋大の例のようにポリバケツから折りたたみ式の金網仕様のごみ箱なら洗う必要も無く、丈夫、保管もスペースをとらない。
青山学院大(相模原)は毎年カラーの分別ごみ箱を作り、GS(ゴミステーション)を作っているが、毎年作るのが大変。毎年使うのだから、既製品を購入することも検討したい。
一橋大オススメ(でんすけ)http://www.makiden.co.jp/ys026.html

●紙容器や生ごみ(土壌還元可能なもの)の処理
1つの大学だけだと廃棄量も少ない。複数大学間で集めて規模の経済(スケールメリット)で効率化を図りたい。
最近の学園祭関連の会合は理系(特に農学、生物系)の参加者が少なく、ノウハウの共有や発展ができていないかもしれない。文系大→理系大に生ごみなどを回して一緒に処理できないか。

●学園祭コアメンバーの人材交換
学園祭でコアに動いている実行委員が他大の学園祭の補助にも回る。普通のスタッフよりもごみ処理など専門分野に明るく、仕事もテキパキしているので、結果的労働力の削減と効率化が実現できる。
東大、早稲田、慶應(ECO)では人材交流を行っている。また東大(五月祭)に一橋の実行委員が手伝いに来てくれたこともある。3大学だけでなく、この動きをもっと大きなものに広げられたらと思う。

●環境配慮製品は高い
普通のコップの5倍の値段をすることもある。共同購入による大口購入やスポンサー探しが必要か。

●企画出展団体とどのように連携するか。
現状では企画出展団体にはシフトを組んで毎日30分、学園祭運営委員会の仕事(ごみの分別など)を手伝ってもらうようにしている。
分別に詳しい人が増えるので、事前会合には義務参加してもらっている。せっかくなので、事前会議にフル出席した団体にはプラスポイント(エコポイント)、ゴミ分別に大きく貢献してくれた団体には加点など、罰則よりは奨励で協力するインセンティブをつけたい。

●当日のごみ箱封鎖について
学園祭当日は分別強化とゴミを一箇所に集めるために構内のごみ箱を封鎖して使えないようにしているが、封鎖し切れなかったごみ箱(トイレなど)にゴミが散乱する結果を生み出している。
構内のごみ箱を封鎖するのではなく、ダンボールを置くなどして分別数を暫定的に増やすようにしたら、このような問題を予防できるかもしれない。

●学園祭ゴミのリサイクルについて
リサイクルの前にリデュース(ゴミを減らす)工夫も必要だろう(結局ゴミが出ないのが一番楽で費用節約)。エコレシピなどを奨励したい。

●大学を転々と続いていく企画
大学を横断した企画。例えば、学園祭で出た廃油を、その次の週にやる学園祭では石鹸にリサイクルして使うなど、学園祭の開催日がバラバラなことをいかして、来場者に「違う大学の学園祭にも行ってみよう」と思わせるような企画ができるのではないか。1つの大学で環境対策をやるよりも、まとまってやったほうが、アピールになりそうだ。

●残飯をどう分けるか
青山学院大ではザルを使ってゴミをわけている。
しかし、そもそもゴミを減らす工夫もできそうだ。例えば屋台で売っているものを、200gを250円から100g150円で買えるようにすることで、ごみは減らせる。

●「エコ学」ブランド
今回の会合に参加していたキャンパスは15校。その15校(+さらに多くの大学)で「エコ学園祭ネットワーク」として連携してなにか企画ができれば大きなアピールになるのではないか。


【第2部:企業も参加する分科会/2ターム】
(前半「廃油回収(feat.ユーズ)」「ゴミ処理」「容器(feat.エコアイ)」「広報・新企画」「袋リサイクル」「ストーンペーパー)
(後半:「廃油回収(feat.ユーズ)」「容器×企業協賛(feat.エコアイ)」「エコ学組織論」)

●「大学油田」with 東京油田2017
 大学学園祭で順番に排出された廃油、そしてそれをリサイクルした製品を使っていく…というリレー(ラリー)企画ができたら思いしろいのではないか。それによって削減されたCO2の量を発表する(回収した廃油がガソリンに代わって自動車に使われたものとして試算)。できれば事前にCO2削減目標を予め決めて、学園祭で力を合わせて達成を目指す。CO2削減量でオフセット分の証書を政府に発行してもらう。全国的な取り組みになれれれば新聞・ニュースでも取り上げてもらえるのではないだろうか。

 学園祭(模擬店)で出た廃油だけでなく、来場者からも油を回収したら面白い企画になるのではないか。家庭で油を捨てるのは固めたり、冷ましたりで面倒。ユーズと提携している学園祭があれば、ブースに油をペットボトルなどから捨てればいいだけで簡単。地域の人が油を捨てるために来場してくれる。学園祭にとってはローコストで環境への貢献としてアピールする材料となる。油を回収すること学園祭の前からを広報しておけば(twitterなど)、集客アップにつながる。

 実践例:アースデイ東京 http://www.earthday-tokyo.org/2010/action/oilaction.html
 他、地域のお祭りや高校文化祭でも成功例あり

●ごみ処理
各大学がどのように分別、処理をしているか確認した。

●環境配慮容器が高いをスポンサーシップで解決
 1社協力を名乗り出ている。エコ学では2000~2004年にYahoo!との協賛の実績がある(企業協賛に厳しい、青山学院や国立大などでも実施に成功した)。スポンサーを紙容器やリユース容器に適用できるのではないか。「大学油田」企画についても連携できると感じる。
 ネットメディアを使ってアピールすることもできるだろう。「学園祭限定アバター」なんかをやったら面白いかもしれない(青学アバター→なんかすごくオシャレ、農大アバター→大根持ってるなど)。大学の取り組みをインターネットメディアを通じて可視化できたら面白いのではないか?。スポンサーは「広告前面押し」というようなことを考えてはいない。
 「エコ学園祭ネットワーク」を「情報交換のネットワーク」から「行動のネットワーク」へ今年から広げられそう。まず5校ぐらい大学で「実施」する旨を早期から決め動き出し、多くの大学に参加してもらえるようにしたい。

●袋×リサイクル
 長期スパンの長く使う商品は短期間しか行わない学園祭には適さない。袋に使っている素材をエプロンなどにして繰り返し使う手はあるかもしれない。http://www.axisco.co.jp/web/corporate.html

●ストーンペーパー
 「石でできた紙」という新しさ、触ったときの材質の新しさで十分アピールできる製品。名刺、ポスターなどで使える。しかし、値段が高いため、共同購入などで価格を下げるようにしたい。耐油性があるためテーブルクロスなども可能か。
企業との交渉の際は定量的なデータがあると説得力が増す(CO2削減量、ゴミの量など)。複数の大学を横断したようなデータであれば尚、良い。http://www.pronate.co.jp/

●学園祭とエコ学の組織論
 学園祭は1~2年で世代が完全に入れ替わってしまう。だからこそ、引継ぎ(定量データなど)が大事。また「エコ」部門が学園祭のサブストリームのセクションにある限りはなかなか発展しない。なるべく中心に持ってきて、学園祭で一丸となって「エコ」についての理解が共有できれば協賛、PR、メディア掲載などもっと大きな効果があがるだろう。
 情報交換(他の大学が使っている業者の名前を共有など)だけでなく、行動の面でもネットワークを動かしていきたい。そのためには学園祭を動かせる人間(「ヒラ」スタッフではなく責任者)エコ学の会合に来なければ意味が無いかもしれない。

【第3部:交流会】
 お菓子とジュースを飲みながら、名刺・アドレス交換。